ShopifyとBASEの比較

ShopifyとBASEを比較!機能や手数料の違いは?

RuffRuff App RuffRuff App by Tsun

ASPの中でも人気を集めているShopifyBASEの違いをご存知ですか?

手軽にネットショップが運営できることで、多くの企業が導入しているASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)。

ASPを利用したネットショップは、運営側からサーバーを借りて手軽に自社ショップを開設できるため、これからネットショップを立ち上げたいオーナーにぴったりのサービスです。

そんなASPの中で、実績もあり注目を集めているのがShopifyBASEです。この2つは同じASP型サービスを提供していますが、強みや特徴などがそれぞれ異なります。

この記事では、ShopifyとBASEを徹底比較。それぞれの特徴や弱点についても解説していきます。

DMMチャットブーストではShopifyに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

DMMチャットブーストforEC

ShopifyとBASEの基本情報比較

ShopifyとBASEの基本情報について項目別に一覧でまとめました。

ShopifyとBASE比較ポイント①料金、手数料

Shopify BASE
初期費用 無料 無料
月額費用
  • ベーシック:29ドル(3,190円)
  • スタンダード:79ドル(8,690円)
  • プレミアム:299ドル(32,890円)
無料
取引手数料 0円
(shopify payment利用時)
3%
決済手数料 3.25〜3.9% 3.6%+40円(注文ごと)
入金手数料 0円
(shopify payment利用時)
2万円未満:750円
(事務手数料500円含)
2万円以上:250円

ShopifyとBASEを利用するにあたり、かかる料金や手数料を比較していきましょう。
ShopifyとBASEでは料金、手数料でスペックに違いがあります。

Shopifyは月額料金がかかりますが、Shopifyが提供するオンライン決済システム「Shopify payment」を利用すれば、取引手数料、入金手数料が無料で利用することができます。

また、BASEは月額使用料が無料で利用できますが、注文ごとに決済手数料が発生。注文が多くなれば多くなるほど、手数料が発生してしまうという仕組みです。

ShopifyとBASE比較ポイント②決済方法

決済方法 Shopify BASE
クレジットカード決済 VISA、AMEX、JCB、MasterCard VISA、AMEX、JCB、MasterCard
携帯キャリア決済
コンビニ決済
銀行振込 ○(ゆうちょ銀行は✕)
~Pay系サービス Apple Pay、Google Pay、Amazon Pay、PayPal、Shop Pay PayPal
代金引換
後払い

決済方法についても比較していきましょう。決済方法が多ければ、ユーザーも決済方法を自由に選べるため、ショップに対し「便利さ」感じてくれます。Shopifyは、決済手段が幅広いのが特徴です。BASEは、後払いが可能である点はメリットではないでしょうか。

ShopifyとBASE比較ポイント③外貨、多言語対応

Shopify BASE
言語対応 19ヵ国語 1カ国語(英語のみ)
外貨対応 17種類 34種類(拡張機能使用時)
海外発送

海外対応についての比較をみていきましょう。
Shopifyは言語、外貨ともに海外展開が幅広く可能なスペックです。一方、BASEは言語対応が英語のみ。英語圏以外にもビジネス展開をしていきたいショップにはShopifyを活用した方が良いでしょう。

ShopifyとBASE比較ポイント④安全性

Shopify BASE
常時SSL化 ○(拡張機能使用時)
通信の安定性

ECショップ運営に欠かせないのが「安全性」。オンライン決済などのお金のやりとりが発生するECショップではセキュリティには充分注意する必要があります。セキュリティが甘くトラブルが発生した場合には、ショップの信用度にも関わります。

Shopifyは、日本国内でも限られた企業しか持っていない「PCI DDSレベル1」のデータセキュリティ基準を取得、「常時SSL化」も全プラン基本料金に含まれています。また、大量アクセスにも対応できる高速サーバーを全プランに提供。安全性・安定性ともに問題なく運用していくことができます。

BASEは、「独自ドメインApp」で「常時SSL化」の設定が可能で、追加料金は一切かかりません。

ShopifyとBASE比較ポイント⑤SEO対策

Shopify BASE
SEO対策機能
  • タイトルタグ
  • メタディスクリプション
  • ページヘッダー
  • タイトルタグ
  • メタディスクリプション
  • 商品ページ(拡張機能使用時)

まだ知名度のないECショップで注目すべきがSEO対策機能。集客や認知度を高めるためには検索エンジンの上位に表示されるための施策が必要です。

ShopifyとBASEの両方ともサイトのタイトルタグや、検索画面のサイトの紹介文(メタディスクリプション)などのSEO対策が可能。Googleアナリティクスと連携して分析をしていくこともできます。

ShopifyとBASE比較ポイント⑥SNS連携

Shopify BASE
連携可能SNS
  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter
  • Pinterest
  • Tumblr
  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Ameba

自社ショップのマーケティングや集客で活用できるSNS連携についても比較してみましょう。

ShopifyとBASEともに、InstagramやFacebook、Twitterなどは連携が可能です。
違いは国内外どちらに強みがあるかという点。Shopifyは世界で利用者が多いPinterest、Tumblrなど、BASEは国内のユーザー数が多いLINE、Amebaと連携することができます。

ShopifyとBASE比較ポイント⑦チャットボット

Shopify BASE
チャットボット機能
  • シナリオ型
  • AI型
  • シナリオ型

ShopifyとBASE両方とも拡張機能を使いチャットボット機能を搭載することが可能です。
BASEでは、事前に設定した質疑応答をもとに、自動回答していくシナリオ型のチャットボットを実装できます。

一方、Shopifyではシナリオ型、膨大なデータを元にAIが質問に自動回答するAI型のチャットボットの導入が可能です。Shopifyでは、DMMチャットブーストなどの外部サービスを利用し、Shopifyでは自社のニーズに合わせたチャットボットが導入できるのも魅力。

チャットボットは、マーケティングやFAQに活用でき、ユーザーの疑問・不安を払拭することで商品購入の後押しDMなどを使ったユーザーへの情報提供ができるため、ECサイト運用においても欠かせない存在となっています。

事業拡大を目指すならBASEよりShopifyがおすすめ

比較表をもとに、Shopifyの特徴をまとめました。Shopifyの魅力は「スペックの高さ」と、ユーザー目線でも「使いやすさ」が魅力です。Shopifyの特徴について詳しくみていきましょう。

Shopifyのメリット①料金プランを選べる

Shopifyでは、自社のニーズに合わせて料金プランを選択することができます。

料金プランはベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類。ショップ規模や今後の展望に合わせ、最適なプランが用意されています。

Shopifyはこのプランによって月額使用料金が決定されますが、「試しに使ってみたい!」というショップオーナー向けに、14日間の無料体験が可能。Shopifyの性能やスペックを肌で感じてから導入の検討をしっかり行えます。

Shopifyのメリット②決済方法が豊富

Shopifyの魅力に、他社に比べ決済方法が豊富な点があります。クレジットカード、キャリア決済(au、ソフトバンク、docomo)、ID決済などのキャッシュレス決済に特化。​​決済収納代行会社「KOMOJU」を利用することでコンビニ決済、銀行振込なども可能にできるのです。

また、Shopifyが独自で提供している「Shopify payment」を利用することで決済手数料も無料に。
これだけ決済方法が豊富であれば、ショップに訪れたユーザーからも「便利」なショップであると、良い印象付けることができます。

Shopifyのメリット③情報発信機能が豊富

Shopifyには情報発信の機能が満載です。ショップのファンを増やすために活用できる「ブログ機能」、商品PRやショップ認知度を上げるために利用できる「SNS」、見込み顧客の購入の後押し、情報提供などを行える「チャットボット」など、機能も豊富でマーケティングにも大いに役立てられます。また、DMMチャットブーストなどを利用すれば、LINEとも連携が可能に。

まだ知名度がないショップにとっては、集客ができる手段が多ければ多いほど、認知度を高められるきっかけとなります。認知度がまだまだ低いショップほど、マーケティングのしやすさに注目すると良いでしょう。

Shopifyのメリット④カスタマイズ性に優れる

引用:themes.shopify.com

Shopifyは、自社のオリジナルサイトが作りやすく、サイトデザインもカスタマイズ性に優れています。Shopifyでショップ開設する際、約70種類テンプレートのなかから好きなデザインを選択、簡単にショップページを作成できます。
また、選択したテンプレートもカスタマイズができ、より自社のイメージに合わせたサイト制作が可能なのです。

さらに、Shopifyではアプリをダウンロードすることでシステム拡張ができ、欲しい機能を簡単に導入できるのも魅力。自社のオリジナリティ溢れるサイト構築が叶えられるのです。

Shopifyのメリット⑤越境ECに強い

Shopifyでは、国内だけでなく世界にショップを展開しようと考えているショップオーナーにおすすめのAPSでもあります。そもそも越境ECとは、ネットショップを通じ、国際的な電子商取引を行うこと。

Shopifyはこの越境ECがはじめやすい点が魅力です。他言語や外貨に対応、海外出荷も可能なだけでなく、各国の税率を設定なども簡単に行えます。決済方法も豊富であることから、各国に合わせたサービスの提供が可能に。海外展開を目指すならShopifyが適切だといるでしょう。

DMMチャットブーストではshopifyの構築に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

Shopifyのデメリット

Shopifyはスペックの高さが魅力ですが、弱点としては「費用と時間がかかる」ことがあげられます。それぞれ詳しく解説していきましょう。

Shopifyのデメリット①月額料金がかかる

Shopifyは、事業規模や目的に合わせプランを選ぶことができますが、選択したプランに合わせた月額料金が発生。毎月固定費がかかる点がデメリットでもあります。

設定したプランは後から変更することも可能ですので、先を見越したプラン設定をするのではなく、現状に見合ったプランを選択。ショップの成長に合わせてプランを変更してくようにしましょう。

Shopifyのデメリット②初期設定に時間が必要

Shopifyはカスタマイズ性に優れ、スペックも高い点がメリットですが、その性能を生かすためには細かな設定が必要になり、初期設定にある程度時間が必要であることがデメリットとしてあげられます。

初期設定は自社ページをスムーズに運営していくために必要な時間です。オープン予定日から逆算して余裕をもってショップ開設をするようにしましょう。

コストをかけたくないなら BASEがおすすめ

比較表をもとに、BASEの特徴をまとめました。BASEの魅力はズバリ「手軽さ」。BASEの手軽さについて詳しく解説していきましょう。

BASEのメリット①初期費用がかからない

BASEは初期費用や月額料金がかからず、手軽にショップ開設できる魅力があります。

BASEは、商品が売れた分だけ手数料が発生していく仕組み。固定費などをかけずにショップを開設でき、はじめてショップを開設する個人店などにはぴったりです。

BASEのメリット②手軽にオープンできる

BASEはシンプルな機能が魅力で、複雑な設定要らずで手軽にショップをオープンすることができます。無料テンプレートは10種類、有料テンプレート100種類以上の中から、自社イメージに合うテンプレートを選ぶだけで、ショップサイトが完成。早々にショップを運営していくことができます。

またBASEでもアプリによるさまざまな機能拡張が可能。ECサイト運営に欠かせない機能を自由に付与できます。拡張機能は無料で利用できるものも多く、ここでも費用をかけずにサイト構築を実現できるのです。

BASEのメリット③販売方法を簡単に設定

生産量が限られている場合や、サブスクリプションサービスを提供したい場合など、出品する商品によっては販売方法が異なります。

BASEではさまざまな商品販売に適した販売方法を選択できます。生産量が限られていれば「予約販売」、継続的な商品発送が可能な「定額便」など拡張機能を使って簡単に設定が可能になります。また、それに伴う顧客管理、発送通知なども完備。オーナー側の管理面でのリスクも軽減してくれます。

BASEのデメリット

BASEは手軽さが最大の魅力ですが、「差別化の難しさ」などが弱点としてあげられます。BASEの弱点をそれぞれ解説していきましょう。

BASEのデメリット①他社との差別化が難しい

BASEでは、サイトのテンプレートが100種類以上にですが、そのなかで無料で使えるテンプレートはわずか10種類。あらかじめ決められたパーツを組み合わせることでサイトを構築していくため、オリジナリティが出しづらいというデメリットがあります。

有料版などお金をかける、自らプログラミングでサイトを作成するなどしてオリジナリティを出していくようにしましょう。

BASEのデメリット②売上が多くなると経費がかさむ

BASEは月額料金がかかりませんが、商品が売れる度に手数料が発生するという仕組み。そのため、商品が売れれば売れるほど経費がかさんでいきます。

つまり、BASEはネットショップをスタートさせたばかりの個人や、発注数量が多くないショップに向いているといえます。自身のショップの事業規模はBASE向きであるかを分析してみましょう。

ShopifyとBASEどちらがいい?

実際のところ、ShopifyとBASEどちらが良いということは断定できません。

自社のショップがどのような課題を抱え、どのようなショップを目指していきたいかでShopifyかBASEのどちらでショップを開けば良いのかが変わっていきます。ここでは、課題や目的別にShopifyとBASEどちらが向いているのかを解説、ショップ開設の参考にしましょう。

集客を強化したいなら

集客を強化が課題のショップには「Shopify」がおすすめです。

Shopifyには集客を強化するための機能が豊富で、SEO対策やブログ機能、SNSとの連携など機能が豊富。さらにGoogle AnalyticsやShopifyのストア分析機能を活用すれば、ユーザーの購買行動も分析、エンゲージメント向上のための的確な導線を作ることができます。ツールを駆使して集客に対する改題をShopifyで解決しましょう。

開業費用を抑えたいなら

開業費用を抑えたいというショップには「BASE」がおすすめです。

BASEは初期費用、月額利用料が無料で利用できるASP。ショップ開業費用を少しでも抑えたいショップオーナーにとってハードルも高くなく、気軽にネットショップを開くことができます。また、販売ページに関しても、プログラミング知識がなくても構築可能。誰でも簡単にページを作ることができるので、余計な人件費や製作費がかからないのもおすすめポイントです。

クオリティの高いページを作りたいなら

クオリティの高いサイトページを作りたいというショップには「Shopify」がおすすめです。

Shopifyの販売ページに使えるテーマは無料と有料ともに、デザイン性が高く、機能できであるため、クオリティを重視したショップページ作成を実現できます。スマホファーストのデザイン、動画を埋め込めるテーマまで幅広く自社のイメージにあうデザインがきっと見つかるでしょう。

顧客満足度を向上させたいなら

顧客満足度の向上が課題となっているショップには「Shopify」がおすすめです。

EC事業において顧客満足度を向上させるためには、「使いやすさ」「サービスの質」が重要であると言えるのではないでしょうか。Shopifyは、決済手段も充実しており、外部サービスと連携することで高品質なチャットボットを導入することができます。また、SNSやLINEからでも簡単に購入ができ、利便性の高さを叶えることも。

つまり、ユーザーにとって「使いやすい」ECショップを作ることができるのが「Shopify」なのです。

何より手軽に開業したい

ネットショップを手軽に開業したいなら「BASE」がおすすめです。

BASEは費用がかからないことに加え、設定が費用にシンプル。複雑な設定も必要なく誰でも簡単にオンラインショップをはじめることができます。また欲しい機能はアプリをダウンロードすることで拡張でき、設定も複雑さがありません。

さらに、初心者のためのサポートやEC運用のノウハウなど学べる環境も充実。ECショップ運用の知識がなくても安心してはじめめられます。

ネットショップの目的を明確にさせた上でECサイトを選ぼう 

ShopifyとBASEを比較して、それぞれの強みと弱点が明確になりました。BASEはこれからネットショップをはじめたい初心者や、個人店などに向いている一方で、Shopifyはこれからビジネス拡大を狙っていくショップや、集客などを強化したいショップにおすすめです。

Shopifyは、DMMチャットブーストforECのような外部サービスを利用して、LINEの連携も実現。LINE1つで購買を完了させるなど、デジタル時代のシームレス化した購買スタイルに合わせることもできます。

ショップを開業するためには、ショップの事業規模や目的、課題を整理し、無理なく運用できる方を選ぶようにしましょう。

DMMチャットブーストではShopify・BASE・STORESを徹底比較に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

DMMチャットブーストforEC