LINE公式アカウントのステップ配信とは

LINEのステップ配信とは?3つのコツや設定方法を解説!

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LINE公式アカウントのステップ配信機能をご存知でしょうか。

LINEはコミュニケーションツールとして欠かせない存在です。SNSではFacebookが2,600万人、Twitterが4,500万人に対してLINEは8,600万人が利用しています。

LINE公式アカウントは国内最大のコミュニケーションアプリ「LINE」を通じて、企業や店舗がユーザーとコミュニケーションを取ることができるツールです。

今回の記事ではLINE公式アカウントのステップ配信について、わかりやすく解説します。

DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

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LINEのステップ配信とは?

ステップ配信とはユーザーの行動に対し、あらかじめ用意しておいたメッセージを決められたタイミングで順番に配信することです。

メールを使ったマーケティングでは「ステップメール」と呼ばれ、広く利用されています。たとえば、ECサイトで商品を購入した後に、サンクスメールや類似商品の宣伝メールを自動で配信します。ECサイトの場合、購入をきっかけとしてステップメールが配信されることが多いです。

引用:Qoo10ステップメール

このように、ユーザーの行動をきっかけに、用意しておいたメッセージを設定した条件に基づいて配信することを「ステップ配信」と呼びます。

LINEのステップ配信の4つのメリット

ステップ配信の4つのメリットについて解説します。

  • 到達率と開封率が高い
  • 効率的・自動的に配信が可能
  • ライフタイムバリューが増加
  • 見込み客が育成できる

LINEのステップ配信のメリット1|到達率と開封率が高い

開封率とは、配信したメッセージをどれくらいの人が開封したかを数字で示したものです。到達率はリーチとも呼ばれており、広告がどれくらいの人に見られたかの割合を示す数値です。

ステップメールやメルマガの到達率は10~30%と言われています。一方、LINE公式アカウントのメッセージ到達率は60%に及びます。

メールマガジンやステップメールに比べて、LINE公式アカウントのステップ配信の到達率は2~6倍にもなります。くわえて、LINE公式アカウントではテキストだけでなく、画像やスタンプ、ボタンカルーセルなどを使ってメッセージ配信ができます。

ステップメールに比べてLINE公式アカウントのステップ配信は、より多くのレスポンスを実現します。

LINEのステップ配信のメリット2|効率的・自動的に配信が可能

ステップ配信は配信を効率化できます。ステップ配信を使わない場合、1通ずつ配信したり一斉配信を予約したりする必要があります。

毎回、配信を行うのは手間であり非効率的です。ステップ配信なら配信の手間がかからず、配信のし忘れも未然に防止します。

LINEのステップ配信のメリット3|ライフタイムバリューが増加

ライフタイムバリュー(Life Time Value)とはLTVとも呼ばれます。日本語では「顧客生涯価値」のことです。

ライフタイムバリューは顧客が商品を購入してからリピートし、どれくらいの利益を累計でもたらすのか予測した数値です。その顧客が自社にもたらす累計の利益総額がライフタイムバリューです。

ステップ配信を活用することでリピート率を高め、新しい商品やサービスを購入してもらう機会を増やせます。ステップ配信はライフタイムバリューを高め、自社の利益総額の向上に寄与します。

LINEのステップ配信のメリット4|見込み客が育成できる

LINE公式アカウントで友だちになっても、いきなり商品やサービスを購入してくれるわけではありません。その商品やサービスを使うメリットや、他社製品との違いがわからないからです。何より、友だち登録したばかりでは信用もありません。

そこで、商品やサービスを購入してもらうためには教育フェーズが必要です。価値観の共有や信頼関係を構築し、同時に商品やサービスの魅力を伝えることで購買意欲を高めましょう。

また、ステップ配信ではザイオンス効果が見込めます。ザイオンス効果とは、接触回数が増えることで好意を抱きやすくなる現象です。

このように、ステップ配信では見込み客を育成することができます。

メールよりLINE公式アカウントがおすすめな理由

メールは昔よりも利用頻度が落ちています。スマートフォンが普及してSNSが全盛になり、わざわざメールボックスに行ってメールを見る人が少なくなりました。

さらに、詐欺メールやスパムメールもメールの利用率減少に拍車をかけました。メールをしている人は20代で5割を切り、10代では3割以下です。

LINEは月間利用者数8,800万人以上と広く普及しています。加えて、メールよりもLINEの方が到達率・開封率が高いことが分かっています。

※1 LINEの国内月間アクティブユーザー8,800万人÷日本の総人口1億2631万人(平成31年2月1日現在(確定値) 総務省統計局)

現在ではLINE公式アカウントのステップ配信の方が、より多くのユーザーに商品をアピールできます。

LINE公式アカウントのステップ配信の仕組み

LINE公式アカウントのステップ配信とは、友だち登録したという行動をきっかけとしてメッセージを送ります。たとえば、友だち登録してすぐに挨拶メッセージ、翌日にショップの紹介、1週間後にクーポン…といった形でステップ配信が可能です。

ステップ配信は、一度登録しておけば自動で順番にメッセージが配信されます。運用負担を増やすことなくライフタイムバリューを増加させたり、見込み客を育成したりできます。

LINE公式アカウントの月額料金プラン

LINE公式アカウントの月額料金はフリープランが無料、ライトプランが5,000円、スタンダードプランが15,000円です。

それぞれ、無料で配信できるメッセージ数や追加配信のメッセージ費用が異なります。必要な配信数から最適なプランを選択しましょう。

フリープラン ライトプラン スタンダードプラン
月額固定費 無料 5,000円 15,000円
無料メッセージ通数 1,000通 15,000通 45,000通
追加メッセージ料金 不可 5円 ~3円

LINEの公式アカウントの月額料金プラン1|フリープラン

LINE公式アカウントのフリープランは月額固定費無料です。ただし、無料で送れるメッセージは月に1,000通までと制限されています。1通は顧客1人に1回のメッセージを配信することを指します。

1回のメッセージ配信で最大3つの吹き出しまで送信できます。1,000通を超えるメッセージ送信は不可で、課金しての追加メッセージ送信はできません。

たとえば、「新規登録後、3日間は毎日メッセージを送る」とすると、月間333人まで対応できます。
また「週1回クーポンの配信をする」としたら、友だち数✕月4回のメッセージ数が必要になります。
配信頻度などによりますが、友だち数が200人くらいまでであれば、フリープランで十分使えるでしょう。

1000通以上のメッセージを送るためには有料プランへの切り替えが必要です。

LINEの公式アカウントの月額料金プラン2|ライトプラン

ライトプランは月額固定費が5,000円かかります。

1ヶ月に無料で送れるメッセージ数は15,000通までです。15,000通を超えると、1通あたり5円の費用が発生します。

LINEの公式アカウントの月額料金プラン3|スタンダードプラン

スタンダードプランは月額固定費が15,000円かかります。

1ヶ月に無料で送れるメッセージ数は45,000通までです。45,000通を超えると、1通あたり3円の費用が発生します。

LINE公式アカウントでステップ配信をする方法

LINE公式アカウントでステップ配信する方法には3つあります。

  1. LINE公式アカウントのステップ配信機能を利用
  2. 外部ツールと連携
  3. Messaging APIで独自システムを開発

それぞれ、特徴やメリット・デメリットがあります。比較して最適な運用方法を検討してみてください。

LINE公式アカウントのステップ配信機能を利用

もっとも一般的な方法は、LINE公式アカウントのステップ配信機能を利用することです。

LINE公式アカウントのステップ配信機能を利用すれば追加費用もかかりません。ステップ配信の設定をしておけば友だち追加を開始条件として、経過日数や経路別に設定しておいたメッセージが配信されます。

他にも、性別や年齢、地域、使用OSなどの属性を指定した条件分岐の設定も可能です。

現在、LINE公式アカウントのステップ配信機能で設定できる開始条件は「友だち追加」のみです。それ以外の開始条件を設定したいなら後述する「外部ツールとの連携」がおすすめです。

外部ツールと連携

友だち追加以外の開始条件を利用したいなら、外部ツールの導入を検討しましょう。外部ツールと連携すれば、商品購入や来店など友だち追加以外のアクションを起点としたステップ配信ができます。

ステップ配信できる外部ツールはいろいろリリースされています。ステップ配信だけでなく、高度な分析機能やセグメント配信、顧客管理ができるツールもあります。
効率的かつ効果的にステップ配信したいなら、自社に必要な機能を備えた外部ツールを導入しましょう。

Messaging APIで独自システムを開発

自社の求める運用がLINE公式アカウントの基本機能や外部ツールで実現できない場合、Messaging APIを活用した独自システムの開発を検討しましょう。

独自システムを開発するメリットは「求める機能を実装できる」「柔軟な運用が可能になる」の2つです。
しかし、「高額な費用がかかる」「開発期間が必要」といったデメリットもあります。まずは、自社に必要な機能をしっかり検討しましょう。

LINE公式アカウントのステップ配信設定方法

LINE公式アカウントのステップ配信の設定方法について解説します。実際に設定してみないとわかりづらい箇所もあるため、画面を見ながら行ってください。

ステップ配信の設定画面を開く

引用:LINE公式アカウント管理画面

LINE公式アカウントの管理画面メニューから「ステップ配信」をクリックすると、ステップ配信の設定画面が開きます。ステップ配信設定画面の右上にある「作成」をクリックして、ステップ配信の新規作成をスタートしてください。

メッセージの基本設定を入力

メッセージのタイトルや有効期限など、基本的な設定を行います。

引用:LINE公式アカウント管理画面

①「タイトル」最大50文字まで設定できます。後から見てもわかりやすいタイトルがおすすめです。

②「タイムゾーン」メッセージの有効期限や送信タイミングのタイムゾーンを設定します。

③「有効期間」ステップ配信を開始する期間を設定します。有効期限を過ぎた場合、ユーザーの追加は停止されます。

④「保存・アーカイブ」「下書きに保存」「アーカイブにする」「停止する」の3つの操作ができます。ステップ配信のステータスによって表示が変わります。

⑤「利用開始」クリックするとステップ配信の利用が開始されます。


開始条件を設定

ステップ配信が開始されるきっかけを設定します。

引用:LINE公式アカウント管理画面

「開始条件の種類」開始条件を設定します。LINE公式アカウントでは「友だち追加」が開始条件に固定されており、それ以外は選択できません。

「追加日」指定した日付以降に追加された友だちにステップ配信されます。

「追加経路」対象とする追加経路を選択します。

「保存」設定内容の保存です。


待ち時間を設定

引用:LINE公式アカウント管理画面

次のステップが行われるまでの日数を設定します。設定した日数が経過すると次のステップが開始されます。

「待ち時間」待ち時間が必要な箇所に自動的に追加されます。待ち時間を編集して1日~30日の間で日数を設定しましょう。

「保存」設定内容が保存されます。


分岐の条件を設定

引用:LINE公式アカウント管理画面

LINE公式アカウントでは条件分岐を設定することができます。ステップを追加するときに条件を選択すると、菱形とラベルが追加されます。表示された条件名をクリックすると設定画面が表示されます。

引用:LINE公式アカウント管理画面

「条件ラベル」最大50文字です。わかりやすい条件名をつけましょう。

「+条件を追加」性別や年齢、OS、エリアを設定できます。

たとえば、男性向けの商品と女性向けの商品をそれぞれにおすすめしたり、年代ごとに商品を配信したりすることができます。
ペルソナに沿ったステップ配信をすれば成約率向上が見込めます。

メッセージ配信を設定

配信するメッセージを設定しましょう。

引用:LINE公式アカウント管理画面

「メッセージ配信」クリックすると、メッセージの設定画面が表示されます。

「プレビュー」設定したメッセージのプレビューが見られます。
「テスト送信」テスト配信が可能です。

「メッセージラベル」任意に最大20文字でメッセージのタイトルを設定できます。メッセージラベルはメッセージを識別しやすいようにするための仕組みです。

「配信時間帯」配信する時間を設定します。配信数が多い場合、指定された時間にすべてのメッセージを配信できないことがあります。3時間以上の範囲で設定するのがおすすめです。

「メッセージ内容」メッセージの内容を編集できます。

「保存」編集したメッセージを保存しましょう。


ステップ配信のコツやポイント

ステップ配信のコツやポイントについてまとめます。

  • 条件分岐でシナリオを作成
  • 訴求ポイントは複数回配信
  • 開封されやすい時間帯に配信

条件分岐でシナリオを作成

よりパーソナルなメッセージを配信できるよう、相手に応じてシナリオを分岐させることがステップ配信では重要です。

シナリオの分岐とは、条件別に異なったメッセージを配信することです。LINE公式アカウントでは性別、年齢、OS、エリアに応じて条件分岐を設定できます。

たとえば、男女別や年齢別におすすめしたい商品を、それぞれ条件分岐させてステップ配信すれば成約率も高まります。

訴求ポイントは複数回配信

ステップ配信は複数のメッセージをまとめたシナリオです。シナリオの中でもっとも伝えたいポイントは、印象に残るように複数回配信することが重要です。

ただし、まったく同じメッセージでは受け取る側が煩わしく感じます。変化をつけつつ、読み手にとって有益な情報を交えて訴求ポイントを配信しましょう。

開封されやすい時間帯に配信

LINE公式アカウントのステップ配信では、メッセージの配信時間を設定できます。配信時間は読み手が開封しやすい時間帯にしましょう。

たとえば、土日なら朝10時から夜8時までの間、平日なら夕方5時から8時までの間などが有力候補です。

LINEのステップ配信の注意点

LINE公式アカウントでステップ配信したメッセージは、課金対象のメッセージとしてカウントされます。

プランの上限を超過した場合、ステップ配信は停止します。超過しないようにするにはプランを変更しましょう。

また、友だちがアカウントをブロックした場合、ステップ配信は停止となります。
同じ友だちがブロックを解除すると、新規友だちの追加と見なされ最初からステップ配信が行われます。

LINE公式アカウントで賢くステップ配信を利用しよう

ステップ配信とはユーザーの行動をきっかけに、事前に用意しておいたメッセージが複数配信される仕組みのことです。

その仕組みはステップメールに似ていますが、ステップ配信の方が到達率・開封率が高いです。ステップ配信によって見込み客を育て、ライフタイムバリューの向上が目指せます。

LINE公式アカウントからステップ配信する方法は難しくありません。条件分岐を使って顧客に最適なシナリオをステップ配信し、達成率と成約率を向上させましょう。

DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの使い方に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

DMMチャットブーストでLINE公式アカウントを効率化

LINEは日本でもっともユーザーの多いSNSであり、LINE公式アカウントはマーケティングの有力なツールです。
しかし、LINE公式アカウントは必ずしも効率的で直感的なツールではありません。

そこで、DMMチャットブーストとLINE公式アカウントを連携させることで、さまざまな機能を効率化できます。
たとえば、自動接客や商品販売、配送状況確認、自動販促通知などの機能がDMMチャットブーストでは利用できます。

機能を自由にカスタマイズして自動化されたLINE公式アカウントによって、人件費を抑制しながら顧客満足度や売り上げアップを目指せます。

DMMチャットブーストではLINE公式アカウントのメッセージ配信に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

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