【アパレルEC事業者必見】SNS戦略やインフルエンサー起用の実態 |BOOST TIMES! #01

【アパレルEC事業者必見】SNS戦略やインフルエンサー起用の実態 |BOOST TIMES! #01

大岡愛明

黒川:みなさんこんにちは。この番組はDMMチャットブーストを利用して頂いている会社に訪れた「ブーストタイム」に着目し、会社がどう困難を乗りきってきたかを紐解いていく番組です。

お問合せフォームはこちら

それでは早速、本日のゲストの紹介です。本日のゲストは株式会社フェルテ山科さんです。

黒川:よろしくお願いします。

山科:よろしくお願いします。

大岡愛明と山科浩樹
黒川:本日インタビューするにあたって、フェルテさんがどういった会社なのかを調べてきたのですが、ボトムスを中心とした婦人服を扱っているアパレル会社さんなんですね。

山科:そうです。調べてきてくださりありがとうございます。

黒川:本日はこのインタビューを通して、山科さんがどういった人生を歩んできたのかを知りたいと思っています。最初に、株式会社フェルテと山科さんの自己紹介をお願いします。

山科:はい。株式会社フェルテは2001年1月に婦人服卸売メーカーとして創業しました。フェルテは日本製のボトムに特化して販売を行っている会社で、現在日本では日本製のものが2%ほどしかないんですけども、さらにボトムを中心に販売をしています。

山科:私は営業職として2019年に入社し、1年間営業に従事した後、2021年からはオンラインストアで販売するオリジナル商品の企画と、ECサイトの運営全般を行なっています。

黒川:ありがとうございます。今日は事前に遍歴の方を用意していただいているので、そちらを元に色々お伺いしていきますね。

2020年5月|コロナのせいで全て狂った

黒川:それでは早速、最初のトピックから見ていきましょう。最初の転機としてはコロナウイルスですね。

山科:そうですね。元々はアパレル製品の卸売業を行う予定だったのですが、コロナウイルスが流行ってしまったこともあり、D to Bの卸売業で売上を立てて行くことが難しくなりました。実際、企業様に直接営業ができず売上を作ることができませんでした。

黒川:なるほど、Zoomなどのオンラインの営業をやろうとはならなかったんでしょうか?

山科:そうですね。アパレル商品は素材ありきなので、実際に手に取って見てもらうことができないオンラインの営業はかなり相性が悪いんですよね。

黒川:たしかに服などは素材感を伝えることができないと商談は厳しそうですね。

山科:そうなんですよ。なのでこのタイミングでD to BではなくD to Cに切り替える決断をしました。元々どこかのタイミングでD to Cはする予定だったのですが、その計画がコロナのせいでだいぶ早まってしまったんですよね。

黒川:なるほど、山科さんのフェルテでのストーリーはマイナスからのスタートだったんですね。

2021年1月|EC経験ゼロからのサイトオープン&SNS始動

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機はEC経験ゼロからのサイトオープン & SNS始動ですね。(@fuerte_online)

山科:そうですね。このタイミングでFUERTE ONLINE STOREという自社サイトをオープンし、本格的に自社SNSの運用を始めました。

黒川:山科さんはEC経験がない状態でサイトやSNS運用を任されたんですね。

山科:そうですね。僕は元々営業職で今の会社に入っているので、EC周りの経験は全くなかったですね。先ほども言ったように、コロナのせいで事業計画がだいぶ早まってしまったため、経験はない状態ですが任されることになりました。しかもこの期間は会社の売上がゼロだったので、正直かなりきつかったですね

黒川:たしかにそれは大変ですね。サイトやSNSの運用などは具体的に何をされていたのですか?

山科:そうですね、まずはインスタグラムのフォロワー数を増やすことを頑張っていました。今でこそフォロワー数は約9000人なのですが、当時は70人ほどしかいなくて(笑)

株式会社フェルテのInstagram

黒川:インスタグラムを伸ばすのは大変ですよね。特に企業のアカウントはよりハードルが高そうです。

山科:とても大変でしたね。最初はとにかく人の投稿に「いいね」を押しまくっていました。「#猫」がかなりビックワードだったので、猫に関係ないアカウントだったのですが猫の投稿に「いいね」を押し続けていました(笑)

黒川:その伸ばし方はやばいですね(笑)

山科浩樹

山科:そうですね(笑)猫の投稿をしている人たちは商品のターゲットではなかったのですが、結果的にフォロワー数が1000〜2000人は伸びたのでやって良かったです。やはり1000人くらいはフォロワー数がないと怪しいアカウントと思われてしまう可能性があり、最初の戦略としてはありかなと思います。

黒川:たしかにそうですね。誰がそのカウントをフォローしてるかどうかはユーザーさんは見ないですもんね。

2021年3月|ブログの投稿

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機はブログの投稿ですね。

山科:そうですね。ブログを書くことによって初めてオーダーを頂くことができました。

黒川:どうしてブログを書こうと思われたのですか?

山科:そうですね。そもそもフェルテが取り扱っている商品は安い商品ではないので、なかなか買い辛い商品なんです。そこで、なぜその値段になっているのかを知ってもらうために素材のウンチクなどを書いたブログを発信すれば購買率が上がるのではないかと思い、始めました。

黒川:なるほど、その施策が見事に当たったのですね。

山科:そうですね。この時期からもの作りにこだわってるという部分がお客様に対して知れ渡って行きましたね。

2021年6月|インフルエンサー起用失敗

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機はインフルエンサーの起用ですね。

山科:そうですね。ただこれは結果としては大失敗してしまいました。ファッション系でフォロワー約10万人のインフルエンサー20人くらいにお願いしたのですが全く売上が上がらず(笑)

黒川:何が原因だったんでしょうか?

山科:原因としては多分親和性がなかったんだと思います。ママさん層は値段的に買わないのにフォロワーの多いママさん層に受けるインフルエンサーを使っていたんです。

黒川:なるほど、インフルエンサーマーケティングはターゲットとフォロワーの親和性が大事なんですね。

2021年8月|DMMチャットブーストの導入

 

DMMチャットブースト

 

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機はDMMチャットブーストの導入ですね。

山科:そうですね。これまではフェルテの商品を買ってくれた人とコミュニケーションをとっておらず、商品のリピートがあまりない状態でした。そのタイミングでDMMチャットブーストに出会い導入に至りました。

黒川:DMMチャットブーストはどういったサービスなんですか?

山科:簡単にいうと、顧客対応やマーケティングを自動化できる「LINE公式アカウント自動化ツール」ですね。具体的には、例えば「クリスマスのシーズンにはクリスマスに合った商品をLINE公式アカウントを通してお客様に届ける」、「この商品を買ってくれた人にはこの情報を届ける」など、お客様一人一人に合った最適な情報を届けられるようになりました。

黒川:なるほど、それはいいですね。

山科:そうですね。実際すぐに売上に繋がりました。あとは、DMMチャットブーストが開催してくれるミートアップ会があり、そこで意見交換やチャットブーストを利用した施策などを教えてもらえるので、それも非常に助かります。今は似たようなツールはいっぱいあると思いますが、DMMチャットブーストは対応が早いし丁寧だし先回りでやってくれるのでおすすめです。

2022年2月|予約販売が大成功

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機は予約販売ですね。

山科:そうですね、この月に初めて予約販売というものに挑戦したんですが、これが予想以上にヒットしましたね。

黒川:予約販売をするメリットは何があるんでしょうか?

山科:フェルテの場合、予約販売で「予約割(お待たせ割り)」という制度を使っているんですがそれがヒットに繋がった感じですね。今でもその時の商品がフェルテの商品の代名詞ですね。

2022年4月|模倣事件

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機は模倣事件ですね。

山科:これは話して良いのかわからないんですが、ある日ツイッターで謎の人から「ここのブランドのデザインパクってますよね」と連絡が来ました。事実無根なので「違います」と伝えたんです。

しかしその回答もツイッター で晒されてしまいまして、結構大事になってしまったんですよね。最終的には模倣したと思われるブランドから問い合わせがきて模倣してるって判断されたんですよね。商品を下げるなら穏便にするって。

山科浩樹
黒川:そんな大事件があったんですね。でも実際は模倣はしてなかったんですよね? 山科:そうですね。「解釈の違いがあったから引き続き販売する」と返したらそれ以上の追い込みはなかったんですが、下手したら弁護士など立ててかなり大事になってしまう可能性がありましたね。

2022年7月|脱コロナも売上は停滞...

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機は脱コロナですね。コロナが明けてきたのに売上は停滞したんですか?

山科:そうなんですよ。コロナが明けてくるのに比例して、他社は店舗販売を再開させてきました。やはりアパレルは実際に見たり、試着してから買いたいお客様が多く、弊社のような実店舗を持たないブランドはお客様をだいぶ他のブランドに取られてしまいました。

黒川:なるほど、見込み顧客が実店舗を持つ他社ブランドに奪われてしまうのですね。

山科:そうなんですよ。単価が1万円を超える商品を扱っているアパレルブランドは実店舗とECサイトの両方を持っていることをおすすめします。

2022年10月|DMMチャットブースト開催のミートアップで新しい戦略を発見

黒川:それでは、次のトピックを見ていきましょう。次の転機はDMMチャットブースト開催のミートアップですね。

山科:はい。先ほども少し話しましたが、DMMチャットブーストはサービスを導入してくれているユーザーに対して定期的にミートアップを開催してくれます。そこでもらったアドバイスを実行することで、売上を伸ばすことに成功しました

黒川:具体的にはどのようなアドバイスをもらったんですか?

山科:そうですね。サイト内のチャット導入やインスタライブのアドバイスをもらいました。

黒川:そのような施策はどのような結果が見込まれるのですか?

山科:サイト内のチャット導入はリアルタイムでフランクに消費者とやりとりできるようになりました。今までLINE上でコミュニケーションは取っていたのですが、サイト内でもコミュニケーションを取れるようにすることでコンバージョン率を上げることに成功しました。

インスタライブはコメントでリアルタイムにコミュニケーションとることができるため、よりお客様との仲が深まりました。店舗のような役割を持つことができるので、店舗を持たない弊社のような会社ではかなり効果的です。リアルタイムでお客様の悩みを聞き、それに対しての回答ができるのでこちらの施策も売上アップに繋がりました。

まとめ

黒川:ありがとうございます。以上で全てのトピックが終了となりましたが、遍歴を振り返ってみていかがですか?

山科:サイトをオープンしてから約2年経ったんですけども、紆余曲折あったなという印象です。色々と施策を打ってきましたが、上手くいったときはいつも人に着目している時だなと思います。デジタル社会だからといって何でも自動化、ボット化するのではなくて、ホスピタリティを持って人と接することが重要だと感じますね。今後もお客様が安心できる、使いやすいサイト作りを心がけて改善を続けていきたいです。

黒川:なるほど、今回のインタビューで山科さんが試行錯誤を繰り返しサイトやSNSの改善をされていることがよくわかりました。本日はありがとうございました。

DMMチャットブーストとは

DMMチャットブーストは、LINE公式アカウントの機能を拡張させた、誰でも・簡単に顧客対応やマーケティングを自動化できる「LINE公式アカウント自動化ツール」です。

ー LINE公式アカウントの運用でもう悩まない。

DMMチャットブーストはあなたのサービスの顧客対応を加速させ、確実に効果を発揮するマーケティングツールに進化させます。

ー 機能を自由にカスタマイズでき、複雑な設定にも対応。

自動化されたLINE公式アカウントによって人件費を抑えながら顧客満足度や売上アップが期待できます。

DMMチャットブーストforEC

 

チャットブーストのコミュニティ-Booster-

EC業者が集まり“みんなで成長を加速する”

Booster

Boosterでは、DMMチャットブーストのマニュアルやEC運用ノウハウなど成長を加速する情報がたくさん生まれています。